函館と言えば、世界一夜景の美しい街とか土方歳三終焉の地で有名だが、時代を遡(さかのぼ)ればその背景には近代文化の入り口としての歴史がある。函館は、安政6(1859)年に、ペリーによって横浜港・長崎港とともに日本初の国際貿易港として開港された。
海や湖が陸地に入り込んでいて、恵まれた地形であった事から港町にされ、他文化の影響を直に受け、段々と栄えていったのである。尚、この地を来訪したペリーの目的は、乗組員の休養、水・食料などの補給の他、太平洋で操業する捕鯨船(ほげいせん)の安全確保だったと言われている。
そして、最終的には函館港が北方太平洋での戦略要地となる事を確信し、その環境水準を高く評価した。 |