タイムスリップよこはま 〜TIME SLIP YOKOHAMA〜
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インド水塔
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インド水塔
インド水塔内部の天井
インド水塔内部
 
インド水塔
山下公園にひっそりと建っている
交通手段:JR京浜東北線・根岸線 「関内駅」 または「石川町駅」より徒歩15分。または、みなとみらい線「元町・中華街駅」山下公園口より徒歩4分。

(※写真をクリックすると拡大表示されます)
 
歴史
 山下公園の一角、大桟橋側の端の目立たない場所にひっそりと建つ1つの塔がある。インド水塔という名称のこの塔が、関東大震災と深い関わりがあるのをご存知だろうか。1923年(大正12年)に起きたこの大災害では、当時横浜に在住していたインド人116人が被災し、死者も28人を数えた。横浜市民は町の復興と共に、被災したインド人にもその救済の手を差し伸べた。そして、横浜で住む場所を失ったインド人を横浜に再び招くため、住宅の手当てなどにも力を注いだのである。
  1939年(昭和14年)に在日インド人協会から寄贈されたこの塔は、そんな横浜市民のインド人に対する援助への心からの感謝、また、不幸にして亡くなった同胞の慰霊としての意味も含んでいると言われている。その外観は塔と呼ぶには小ぶりとも言えるが、丸いドーム状の屋根が目を引く寺院建築の様式を取り入れた、国柄を表す非常に美しい造りになっている。また、内部を覗くと天井部の装飾が大変素晴らしく、色とりどりのタイルを使用したモザイク模様は思わず見とれてしまうほど完成度が高い。
  元を正せば単なる水飲み場なのだが、横浜にあってインド式の建造物は珍しく、震災の折り、横浜に在住していたインドの人達が横浜市に対して大きな感謝の心を持っていたのを表すかのように、そしてまた、帰らぬ人となった家族・知人達への鎮魂の意を形どるように、人々の生活を見守り続けているのである。
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