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日本で初めての街灯は、1870(明治3)年9月に、実験的に海岸通りに点火された石油灯で、その2年後1872年(明治5)年9月に大江橋〜馬車道、本町通りにかけて日本最初のガス灯が点った。
電灯点火が最初とされるのは、1878(明治11)年3月25日に東京虎ノ門にあった工部大学校(現:東大工学部)大ホールでのアーク灯の点火である。その日は中央電信局の開業式でもあり、アーク灯が全国に広まるに相応しい電気記念日とされている。アーク灯とは、電気溶接のときに強い光が出るのと同じ現象で、ガス灯や石油灯に比べると、はるかに明るいものであった。しかし、アーク灯はバッテリーを多数使用しなければならず、非常に高価なものであった。また、点灯中に電極が少しずつ消耗するため、電極の間隔が次第に広くなり、輝きが弱くなって消えてしまうものもあった。寿命は100時間程度しかなかった。
その後、現在のように送電線で電力を送ることにより点灯する固定式の電灯が登場する。
1886(明治19)年の日本最初の電力会社・東京電灯会社の開業に遅れて、その3年後に横浜には横浜共同電灯会社が設立された。1890(明治23)年、横浜共同電灯株式会社が中区常盤町に火力発電所を建設。同年10月1日に横浜市内の約700の電灯と街灯が一斉に点灯された。これが神奈川県で初めて電力供給が行われたものである。それを記念して建てられたのが上記掲載してある「ハマの街灯点火の地」碑である。 |
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