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現在、みなとみらい周辺の名所となっている赤レンガ倉庫は、明治末期から大正初期にかけて模範倉庫として建設されたレンガ造りの歴史的建造物である。建設に当たったのは、馬車道にある横浜正金銀行本店(現 神奈川県立横浜歴史博物館)を建設した妻木頼黄率いた大蔵省臨時建築部であった。赤レンガ2号倉庫が1911年(明治44年)、1号倉庫が1913年(大正3年)に施行されまた、レンガとレンガの間に鉄を入れる補強が施されていたことで、1923年(大正12年)に発生した関東大震災でも、被害は1号倉庫の約30%損壊にとどまった。創建当時から横浜港の物流拠点として活躍してきたが、新港埠頭が物流機能を他の埠頭に譲っていく中、赤レンガ倉庫も倉庫として利用されなくなり、地区のシンボルとして静かに佇んでいった。1992年(平成4年)の3月に横浜市が赤レンガ倉庫を貴重なる歴史的資産として保存し、市民の賑わい施設として活用するために国からの取得を得た。また、赤レンガ倉庫は愛称名であり、正式名称は新港埠頭保税倉庫である。 |
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