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今から約140年程前に横浜で日本人の手によって西洋家具を製造する技術文化が咲き始めた。その始まりは、徳川幕府開国後の横浜にまで遡り、それまでの横浜には外国人の暮らしに適った家具が一つも存在しなかった。
1863年(文久3年)に英国人のゴールマンが横浜に住む馬具職人の原安造に椅子の修理を依頼したところゴールマンはその出来栄えに感心して、本格的な洋家具の製作を依頼した。これが横浜から文明開化された西洋家具への始まりである。
英国人ゴールマンが洋家具製造を異国の土地横浜に移植したことにより花を咲かせていった。この優れた伝統を今も継承しているのがダニエルの洋家具で日本最初として伝統に極めて忠実に造っている。また、これらの製法で作られた家具を「横浜クラシック家具」と言い、山下公園近くに建つ「ホテル・ニューグランド」では、昭和初期に製作された家具を現在も目にすることができる。ダニエルという名称は誰もが忘れず、親しみの持てるブランドとして命名され、今も人々に愛されつづけている。
ゴールマンから伝統を受け継ぎ、ダニエルを創業したのが、咲寿武道と高橋保一の二人。このダニエルは、先人の伝統技術を大切に守り続け、今も元町商店街に立派なショールームを構えている。 |
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