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現在のフランス領事館(南麻布)に建っている。 |
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交通手段:みなとみらい線 元町・中華街駅(元町口)下車徒歩7分。 |
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(※写真をクリックすると拡大表示されます)
幕末時代から明治時代までフランス軍が駐屯していた場所としてフランス山と名付け、1894年(明治27年)にフランス人サルダと言う建築家がフランス領事官邸を設計・建築し、1896年(明治29年)に「極東一のすばらしい名建築のひとつ」(フランス領事から本省あて報告書)」が完成した。外観からも煉瓦造り二階建てのフランス領事館は華麗な意匠の堂々としたものだった。だが、領事館と領事官邸は、1923年(大正12年)の関東大震災で倒壊してしまった。
その後、1930年(昭和5年)にスイスから来た建築家マックス・ヒンデルの手によって、倒壊された領事官邸が旧領事官邸跡に再建されたが、1947年(昭和22年)の不審火により全面焼失してしまった。マックス・ヒンデルが建築した領事官邸の構造は建築家サルダが建築したものと違って、1階部分が煉瓦で造られ2階3階は木で造られていた為、火が回るのが早かった。
今現在は、港の見える丘公園の中の一区間のフランス山にフランス領事館跡地が残っている。
今現在のフランス領事館は場所を転々として、南麻布に場所を移動している。
また、フランス領事館遺構の傍に風車が建っているが、これはまだフランス領事館が建っていた頃に井戸水を汲み上げるために用いられたものである。
当時の山手はまだ上水道が出来ていなく、経済面のことを考え井戸水汲み上げ用の風車が出来たとされる。
今現在の風車は再現されたものだが、辺りを見回してみると、その当時の歴史を感じさせられるほどのものがある。またそこから港の見える丘公園方面へ向かっていく途中に、煉瓦造りの井戸遺構がある。
フランス山へのアクセスはみなとみらい線が開通したためアクセス方法は便利になったので、興味がある人は是非足を運んで欲しい。 |
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